赤ちゃんが欲しいと思って、避妊を行わずに夫婦生活を送っていても、1年以上妊娠できない場合、「不妊症」と定義されます。現在、6組に1組が不妊で悩んでいるとも言われています。当院でも不妊相談や不妊治療を行っておりますので、分からないことや不安なことがあれば、一度ご相談ください。
当院の不妊治療について
近年は晩婚化の傾向が強くなり、女性の出産年齢も高くなっている傾向にあります。
不妊治療では、35歳から45歳の間が重要なターニングポイントと位置付けられ、この時期を過ぎてしまうと妊娠しにくく、厳しい状況になります。
当院では、妊娠成立までをなるべく短い期間でサポートできるよう、5周期単位の治療を実施し、各ステップの治療にあてる期間を短めに計画しております。
不妊治療をお考えの方は、なるべく早めにご相談にお越しください。
【5周期の治療ステップ】
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1周期目:自然妊娠(タイミング法)
検査結果をもとに排卵日を予想し、排卵日に合わせて性交のタイミングを合わせる方法で、自然な妊娠に一番近い治療です。
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2周期目:投薬による治療(排卵誘発法)
内服薬で卵子を発育させ排卵を促す方法で、基本的には排卵障害がある方に行いますが、正常に排卵している方も妊娠率の上昇が期待できます。
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3周期目:注射による治療
投薬による治療で効果がみられない場合、卵胞発育や排卵誘発、黄体ホルモンの活性化を促す注射による治療を行っていきます。
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4周期目:人工授精
排卵の時期に合わせて、子宮内に精液を注入する方法です。受精や着床からは自然妊娠と同じ流れで妊娠に至ります。
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5周期目:体外受精
体外受精に関しましては当院より、信頼のある医院を紹介させていただき、他院にて治療を受けていただきます。
不妊の原因は?

不妊症の原因は、女性側に原因がある場合、男性側に原因がある場合、両方に原因がある場合、原因が不明な場合の4つに分けられます。女性側の原因は41%、男性側の原因は24%、男女ともに原因があるのは24%、原因不明な原因は11%といわれています。

女性側の原因
- 排卵因子
- 卵管因子
- 頸管因子
- 子宮因子
- ホルモン異常
- などその他

男性側の原因
- 造精機能障害
- 精路通過障害
- 性機能障害
- ホルモン異常
不妊検査について

女性側の検査
基礎体温 | 基礎体温を測ることで、排卵の有無や排卵日の予想をすることができます。 |
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超音波検査 | 超音波検査により、子宮や卵巣の状態を確認します。他にも、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの病気を調べることもできます。毎周期、卵胞を計測して排卵を予測します。 |
子宮頚管粘膜検査 (適時) |
子宮頚部から分泌される粘液を調べることで、排卵時期の判断や、卵巣機能を確認することができます。 |
卵管通気検査 | 炭酸ガスを注入して管が詰まっていないかなど、卵管の異常や癒着を確認する検査です。 |
ホルモン検査 (血液・尿) |
血液中や尿中のホルモンを測定することで、排卵時期や排卵障害を起こしているホルモンを確認します。 |
フーナーテスト (性交後試験) (適時) |
検査の前夜に性交を行い、頸管粘液を採取し、頸管内の精子の状態を確認します。 |
男性側の検査
精液検査 | 精子の状態を確認する検査で、精子の数や運動量、奇形率などを調べます。 |
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